毎日確実に死に向けて疾走しているのに ほとんど何も感じなくなっているという現状 高齢者は忘れるから生きていられる 生き物の死は現代の日常生活から上手に隠蔽されている 天国への階段を上っているのではない 無へのエスカレーターに乗ったまま身動きできないでいる

"毎日確実に死に向けて疾走しているのに
ほとんど何も感じなくなっているという現状
高齢者は忘れるから生きていられる

生き物の死は現代の日常生活から上手に隠蔽されている

天国への階段を上っているのではない
無へのエスカレーターで下に運ばれるまま身動きできないでいる

同級生や後輩が不慮の死ではなく
統計的な確率に従って確実に亡くなっていくのが
大変に恐ろしい
がんだとか心臓疾患とかが多くなる

しかしまた、生きていれば次々に起こる災いも
もう決して起こらず
安らかな状態になるのだとの思いもある

精神機能や身体機能が次第に衰えて固定化してゆくことを
ときに思い出し、つらいことがある"