"中谷防衛大臣の二枚舌答弁が問題になっている
もちろん、最初は知らないと言っておいて、
知らないと言うことはシビリアンコントロールからの逸脱で問題だとなったら
一転して、大臣の指令で「研究」していた、「検討」ではないから許されるとか
誰がどう考えても低次元の言い逃れ。
そもそも最初に知らないといった時点で、考えが足りないのであって、
大臣たる資格はない。
しかし考えてみれば、防衛省の内部の人間が、共産党に情報をリークしたわけで、
その人(たち)は、安保法案に反対しているということだろう。
なぜ共産党に代理で反対してもらわなければならないのだろうと考えてしまう。
最も詳細な情報に接している人たちが、強力な反対意見を持っている、
しかしそれは反映されない、そうした閉塞した状況なのだろうと思う。
普通ならば、事情の細部をよく知っている人同士の中で合意が形成されるはずだろう。
それが法案となる。
細部をよく知った人たちの対立、つまり防衛官僚の対立が
国会での対立になることは、官僚としては望まないところだろう
しかし今回は共産党がリーク情報を元にして中谷大臣を決定的に追い詰めている
政治家同士の話し合いは所詮は素人談義なので専門家から見れば
あまり実質のないものだろうとは思う
しかし今回の情勢としては、防衛官僚の中で
米国の方針に従うしかないとする多数派と、現実は曖昧にできない・筋は通したいと考える少数派が、
対立したままで妥協点を見つけられずに、多数派が押し切ったということなのだろうと
推定される。
根拠薄弱多数派が少数有力説を圧殺しようとしたときに
現在の力学は成立するだろう。
いずれにしても、悪い状況だと思う。
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