"ずっとずっと教養のための読書を続けてきた
いろいろな考え方が自分の中で統合されて一体の教養となればいいと思ってきた
しかしもうそんなものもどうでもいいことだと思うようになった
いつまでたっても部分集合でしかない
いつまでたっても自分の歩いてきた軌跡でしかない
いつまでたってもほんの少しでしかない
そのほんの少しは、自分の人生を振り返るには充分なものだ
しかしそれ以上ではない
私の認識の成長には限界があり、世界は変わらない
気候は温暖化する
人口は爆発する
資源は枯渇する
隕石は落下する
火山は噴火する
人々は戦争をする
"