三度顧て自利利他の為に

仏道を学ぶ人は
物を言おうとするときには
言う前に
よくよく考えて
自分のため相手のためになると思ったら
はじめて言葉に出すべきである
よくないと思ったら
言うべきではない

このようなことも一挙にはできない
心がけて、段々と習熟すべきである。

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学道の人、言を出さんとせん時は、三度顧て、自利利他の為に、利あるべければ、
是を言ふべし。
利なからん時は、とどまるべし。
かくのごとき、一度には、しがたし。
心にかけて、漸々に習うべきなり。