ニューヨーク公共図書館のデジタルコレクション 無償解放

ニューヨーク公共図書館のデジタルコレクションに収められている67万点を超えるデジタル画像のうち、パブリック・ドメイン(著作権保護期間切れ)である18万点の高解像度データが、ウェブ経由で簡単にダウンロード&再利用できるようになりました。そのことを伝える今年1月5日付の同図書館のブログ記事には、こうあります。

Today we are proud to announce that out-of-copyright materials in NYPL Digital Collections are now available as high-resolution downloads. No permission required, no hoops to jump through: just go forth and reuse!

ニューヨーク公共図書館では以前より、コレクションの低解像度データのダウンロードは認めていたのですが、今回の決定でパブリック・ドメインのものについては高解像度版データのダウンロードについても事務手数料(administration fee)を撤廃し、自由(無償)としました。これにより紙媒体への印刷をはじめ、より高度な「再利用」が行えるようになったのは素晴らしいことです。公共財産(パブリック・ドメイン)である著作権保護期間切れの作品やデータが死蔵されることなく、市民による再利用を促すために使いやすいルールと環境を整えていくことが、新しい時代の「public library」の役割である――そのことを誇らしげに謳った宣言といえるでしょう。

新しいデジタル・コレクションのサイトは、パブリック・ドメイン画像を発見し、利用できるまでの仕組みがきわめて簡単です。デジタル・コレクションのサイトで検索を行うさいに、「パブリックドメインの素材だけを検索」にチェックを入れるだけでよいのです。