非エロス的

"戦争で勝つのはおおむね野蛮人である
少なくとも体が大きい、または馬に乗っている、または大きな車や飛行機に乗っている
そして武器が大きい
ひとことで言うと大きくて強い

女性には貞節型と柔順型があり
一方は、夫と集団に貞節を尽くし、戦争で負けるときは自分も死ぬ時だと思い定めている女性
他方は、勝ったほうが私の主人、どちらでもいいから勝った方の子供を産んで、私は生きる場所を築く
と思っている女性

大きな野蛮人は騎馬や船でやってきて
男を皆殺し、または奴隷にし、
女には子供を生ませ、子供は奴隷にする

植民地時代には
大体が色の白い人たちが征服者で
有色人種が征服される
生まれる子供は中間色になる

中国でも周辺蛮族が高い文化を維持してきた王朝を征服した
蛮族の男は文化女子を捉えて子供を生ませ
中国の高度な文明を維持してきた
だからミトコンドリア的な文化である
Y型文化ではない

そんな歴史もあって女性は大きくて野蛮な男が好きなところがある
紳士的な男もいいのだけれども
文化を知らない野蛮人に愛していると言われるとアドレナリンが出る

ところがそうした本能とは別に
集団の規範というものがあって
戦争で負けたわけでもないのに野蛮人の子供を生むのはふしだらだと認定される
たとえば白人女性が黒人男性の子供を生むような場合である

白人は戦争で黒人に勝っているわけで
その時点ですべての白人女性とすべての黒人女性は白人男性の子供を生むべきなのである
それが集団の力学である

にもかかわらず白人女性の産んだ子供が黒人の特徴を示しているとすれば
それは何かの「事故」の結果であるとみなされ、女性もそれを否定しない

逆に、黒人女性が白人の特徴を持った子供を産めば、女性として
一階級特進したようなものである
白人男性に認知を迫り一歩白人社会に近づく

しかしまたそれを防衛する白人側の仕組みもあり
黒人女性の産んだ白人の要素がある子供は
養子として白人に育てられる
母であった女性は社会から抹消される

メキシコで、オーストラリアで、沖縄で、繰り返された構造。

黒人はこうした集団の力学を突き破るほどの
個人のエロチシズムを備えているように思われる

黄色人種は白人の前ではオタクになる
去勢された、非エロス的な、中間的な存在

体操とかフィギュアスケートとかなら似合うのかもしれない"