“祖母に連れられて、はじめて外国へ行ったのです。 それは叔母家族の住んでいるイギリスでした。2週間の滞在でしたが、小さな子供にはカルチャーショックばかり、見るもの聞くものすべて珍しい、まったく新鮮な体験でした。 そうして日本に帰ってくると、わたしの偏食はほとんど治っていました。 小さな子どもは「まずい」と「おいしくない」がまったく違う概念であり、まずいものはまじで食べられないが、おいしくないものはちゃんと食べられるということを知ったのです。わたしの嫌っていたものは単にちょっと美味しくないだけのものだったの

“祖母に連れられて、はじめて外国へ行ったのです。
それは叔母家族の住んでいるイギリスでした。2週間の滞在でしたが、小さな子供にはカルチャーショックばかり、見るもの聞くものすべて珍しい、まったく新鮮な体験でした。
そうして日本に帰ってくると、わたしの偏食はほとんど治っていました。
小さな子どもは「まずい」と「おいしくない」がまったく違う概念であり、まずいものはまじで食べられないが、おいしくないものはちゃんと食べられるということを知ったのです。わたしの嫌っていたものは単にちょっと美味しくないだけのものだったのだ、という気づきがわたくしが何でも食べるようになったきっかけです。
イギリス料理にはそれが可能だ。気をつけろ。”