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「手放すことが大事」と言われても、ほとんどの人はきっとピンと来ない、よね。
だって、「掴んでいる」という意識すらないもの。自分で掴んでいることに気がつかない。
「痛い」ことや「イヤなモノ」、「忘れてしまいたいコト」なんて、全部、自分には要らないんだから、掴んでいるはずがない!、とおっしゃっる。
……でもね、本当はどこかで気づいていても、自分じゃ見たくないから、見ようとしなかっただけなのかもしれないよ。
自我は、細胞にまで染み込んでいるから。
「恐れ」の因子としてね。
よく、「自分で掴んでいるよ」と言われて、何のことを言われてるんだかわからない時は、それが、細胞の中にまで影のように浸透してしまっていて、自分で分離できないからなんだよ。自分の背中は、自分じゃ見れないようなもの。自分を客観視なんて、とてもできないかも。
だから、「手放していく」為には、まず、「そうか、掴んでいたんだ!」、「掴むって、こういうことか……」と、納得して解ることが一番大事。
そこからしか、人は変われない。
その方法は、自分の内側を見つめることなんだけど、どうせイヤでしょ。だったら、「人のふり見て、我がふり直せ」じゃないけど、他人を観察して、その人が何に捕まっているのか、何を恐れているのか、を知ろうと努めるといいよ。
あるいは、自分と同じように苦しんでいる、いろんな人の体験談に触れて、「痛み」を共有するのもいい。
そのうち、「もしかして、自分もそうかな? 掴んでいるのかな?」と思えて来るかも。
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