2019-03

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口笛言語

通常の言葉を口笛で表現して伝える「口笛言語」をご存じだろうか。スペイン領カナリア諸島の「シルボ・ゴメーロ」など少数が知られるだけだったが,著者らの近年の研究でギリシャや中南米,東南アジアなど世界各地の約70の集団がいまも使っていることがわか...
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チョムスキーを超えて 普遍文法は存在しない

子供はみな言葉を自然に覚えて話すようになる。なぜだろうか? 人は言語を習得する機構を生まれながらに備えている,つまり普遍的な文法が生得的に組み込まれている──というのが,ノーム・チョムスキーが20世紀半ばに提唱した有名な「普遍文法仮説」だ。...
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家畜工場から耐性菌

MRSAなどの薬剤耐性菌が大きな問題になっている。耐性菌が出現する原因は抗生物質の使いすぎだが,その現場は病院よりもむしろ畜舎なのかもしれない。限られたスペースで多くの家畜を効率的に育てるために,抗生物質を多用しているからだ。
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貧困から子供の脳を救う

貧しい家庭の子供は同級生と比べて様々なテストの成績が劣る傾向にある。進学率は低く,社会に出てからも不完全雇用になりがちだ。近年の研究によって,貧しい家庭に育つことによる教育・就業上の不利な状況が子供の脳の大きさと形,機能にかなりの違いをもた...
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タコツボ化と社会の分断

『人はもともと,自分にとって都合がいい,信じたい情報を信じる傾向がある。SNSはそういった情報だけを選択的に摂取できるメディアだ』と指摘する。SNSのこうした特徴は,ニュースメディアとの相互作用によってさらに加速される。ウェブニュースを配信...
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ネットの共鳴箱効果

いまや誰でもネット上に自分の意見を自由に書き込み,仲間と共有することができる。調べものをするのにも便利だが,一方で明らかな誤情報やデマ,陰謀論,中傷がネットにあふれているのも周知の通りだ。ウェブは「集合知」をもたらす期待がある一方で,誤情報...
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アルツハイマー病 生活習慣でリスク低減

適切な食事,定期的な運動,高等教育など,認知症の発症リスクを下げるとみられている要因はいくつもある。だがこれまで,個々の要因が発症リスクを低減させることを直接示す証拠はなかった。2010年,米国立衛生研究所(NIH)の専門家会議は,特定の要...
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ALSに新たな手がかり

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は脳と脊髄から全身の筋肉につながる神経細胞が冒される疾患だ。この病に倒れた大リーガーの名を取って「ルー・ゲーリック病」ともいわれ,物理学者のホーキングの例がよく知られる。日本にも約1万人の患者がいる難病で,治療法...
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マルチバースと多世界

「マルチバースの姿は,かなり具体的にわかってきています。直接の証拠はありませんが,傍証はいくつも見つかっています」。と理論物理学者の野村泰紀・カリフォルニア大学バークレー校教授は話す。マルチバースの考え方は,物理学者たちが長年頭を悩ませてき...
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マルチバースと多世界 インフレーション理論と量子力学のつながり

「インフレーション」というと,通常はこの宇宙が始まった直後,137億年前に起きた爆発的な加速膨張のことをいう。しかし私たちの宇宙の外ではインフレーションは終わることなく続いており,新たな宇宙も生まれ続けているという理論がある。この「永久イン...