“私は、家内が脳内出血の後遺症で半身不随となり、病院でベッド生活をしている。初夏には近くの山でウグイスの鳴き声を録音してイヤホンで聞かせた。最近は病院の許可を得てスピーカー(クレードル)を枕元に置けるようになったので、専ら音楽を聞かせている。
IC レコーダを2台購入し、1台は自宅においてFMのタイマー録音、CDのコピイ、編集したマイクロSDの作成に使い、もう1台を家内の枕元に置き、家内の注文に応じてマイクロSDを差し替え聴かせている。操作は彼女は出来ないので、彼女の注文を聞いて私が鳴らす。注文を聞く、鳴らす、感想を聞く所にお互いの情報交流ができ、彼女の脳の活性化が著しく進んでいる。
先日はスリープ・タイマーを入れ忘れて、NHKラジオの日曜日朝の50分番組「音楽の泉」の8回分を連続で一晩中鳴らした。幸い、看護婦さんには怒られず、家内は次々と思いがけない曲が聴けて、こんなに楽しいことはなかったとのことだった。
私も今82才、何時ヨイヨイになって介護老人ホームのご厄介になるかも知れない。そんな時でも聴けるように、バッハのマタイ受難曲を入れたマイクロSDも用意してある。
このような優れものを開発したSANYOの技術陣に深い敬意を捧げる。”
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