ぬめりが出るのは「ずっと湿っているから」
排水口バスケットはなぜ雑菌の温床でもある「ぬめり」が出やすいのでしょう。ひとつは残飯や油など、雑菌やカビの栄養となる養分がふんだんにあること。そしてもうひとつは、常に湿っているということ。
逆に考えれば、養分の滞留と水分を防げば、予防できるということになります。汚れを溜めしまうと、家庭でも食中毒の危険があるだけでなく、それを落とすために洗剤や漂白剤も必要に。
なるべく手間をかけず、こうしたリスクを避ける方法。実は意外と簡単なんですよ。
STEP1:深いバケツ型の排水口バスケットは捨てる
古いタイプのキッチンについている、深いバケツ型の排水口バスケットに黒いゴム製の蓋をつけて使用している人は、思い切ってこれを廃棄しましょう。
深型のバスケットはどうしても残飯を溜め込んでしまいがちなだけでなく、蓋をすることで常に暗く湿った環境を作り出してしまうからです。
STEP2:排水口についている蓋は、はずす
浅型のバスケットをご利用の方は捨てずにそのまま利用しますが、どちらの場合もゴムやプラスチック型の蓋がついている場合は、はずしてしまいましょう。そのほうがゴミの状態がよく見えるので、管理しやすくなります。
STEP3:排水口の直径をはかる
キッチンの排水口の直径をはかります。キッチンによって直径が違いますので、注意してください。
STEP4:サイズに合わせて浅型のバスケットを2個用意する
バケツ型の深型バスケットだった方は2個。浅型バスケットの方は1個、新しいものを購入します。
今使っているものが古びているようでしたら、浅型の方も思い切って2個新調することをおすすめ。そのほうが気持ちよく使えます。
この「2個」というのがポイント。そして、「2個」あるということが、排水口のぬめり問題を一気に解決してくれます。
・目のなるべく細かいものを選びましょう
・100円ショップなどで買える樹脂製のものは汚れやすいので、ステンレス製のものを。銅製のものを選ぶとさらにぬめり対策に。
STEP5:排水口バスケット2個を毎日交互につかう
排水口の蓋は撤去したので、溜まったゴミはすぐ見えます。ある程度溜まったら、その都度水を絞りながら捨て、ゴミを排水口に滞留させないように気をつけましょう。
1日が終わったら、その日に使ったバスケットをはずし、新しいバスケットをセットします。はずしたバスケットは軽くすすいで細かいゴミを落としてから伏せ、乾燥させます。ゴミを溜め込まずに1日使っただけのバスケットであれば、ぬめりやカビも発生していないので、洗うのも簡単です。
食器洗い機がある方は、食器と一緒に入れて洗えます。熱湯で洗うのでさらに雑菌繁殖の予防になります。
・ 排水口ネットは使わなくても十分ですが、細かいごみが流れ出すのが気になる方は、目の細かいネットをつけて使いましょう
・バスケットを交換する際に、排水溝の周辺もブラシで軽く洗い流しておくとさらに効果的です
ゴミを溜めずに乾燥させることが雑菌のシャットアウトに!
同じものを毎日使い続けるのではなく、2つを交互に使うことでバスケットにごみを溜め乾燥させるというのが一番のポイント。
溜めて湿らせてぬめりが出たものを洗うという方法ではなく、溜めずに乾かすだけで、排水口バスケットの扱いが一気に楽になります。ぜひ試してみてくださいね。