男と女

「結婚すると女は男のダメな所を許し始め、男は女のダメな所を探し始める」
家族になりたかった妻。恋人のようにドキドキしたい夫。何も聞かずに唐揚げにレモンをかけてしまう妻。
「人生ベスト1の映画」を一緒に見たら、共感してもらえなくてガッカリする夫。カフェに行こうと誘う夫に、コーヒーなら家にあるよと言う妻。夫が大好きな詩集を9ページしか読まない妻。そのうえ詩集を鍋敷きにしちゃう妻。
ずっと継続していく普通(生活)を望む妻と、永遠に続きはしない特別(ときめき)を求める夫。
「詩集、映画、どれも面白くなかった。こんな面白くないものを面白いって言うなんて、よくわかんなくて楽しかった」。そう言って詩集を暖炉にくべる。ボンボン燃える夫の詩集。