雷と男と女

「鳴る神の少し響(とよ)みてさし曇り雨も降らぬか君を留めむ」 詠み人しらず
(雷が少し響き始め、空が曇り始め、雨も降ってくれないかしら。そうなれば、愛しいあなたを引き留められるのに)
「雷神(なるかみ)の少し響(とよ)みて降らずとも我(わ)は留らむ妹(いも)し留めば」 詠み人しらず
(もしも雷が少し鳴っただけで、雨が降らないとしても、僕はずっとここにいるよ。君が引き止めるのなら)