三か月ほど、靭帯損傷で杖をついていた私の経験をいいます。本当に重症だった最初の一か月、電車に乗るときは優先席の前に立ちました。ところが、元気そうな大学生や高校生ですら、寝たふりをして席を譲ってもらえず、死ぬような目にも遭いました。少し回復して、
「最悪、立ちっぱなしでも耐えられるか」と感じるようになってから、優先席以外の前に立つようになると、かなりの確率で席を譲ってもらえるようになりました。「優先席に座っている人は、意地でも座りたい人なので、絶対に席を譲らない」という法則をそのとき発見しました。
道徳の問題ではなく、プラクティカルに、どうしても電車で座らなければ耐えられない人びとにいいたい。優先席の前に立つより、それ以外のところに立った方が座れる確率があがります。
「優先席に座っている人は、意地でも座りたい人なので、絶対に席を譲らない」