躁うつ病とシゾフレニーの共通点

躁うつとシゾフレニーの共通性.JPG

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対比のためのメモ

アパシー(無気力、無感動、無関心、無欲動。アルツハイマー病やパーキンソン病でも見られる。)
アンヘドニア(無快楽、失快楽。何をしても愉しいという感じがしない快感情の希薄化。自我違和的な離人症に対し、積極的に苦痛を訴えることがなく自我親和的。統合失調症の陰性症状の一つと分類されることもある。)
離人症状
コタール症候群
無気力・ひきこもり・退却神経症

反応性うつ状態(たとえば喪の仕事「モーニング・ワーク」の中の一局面としてのうつ。うつの前には現実否認とかいろいろな必死のプロセスがある。外的現実と内的現実が一致せず苦しむのは躁病でもシゾフレニーでもモーニング・ワークでも同じ。)

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アパシーについては

・アパシーの症状:反応時間の延長、無関心、社会性低下、自発性低下、持続性低下
・うつの症状:不快な感情表現、起死念慮、罪悪感、自己批判、悲観、絶望
・共通する症状:無関心、精神活動低下、易疲労感、過眠、洞察力低下
と解説がある

ここでいうアパシーはリビドーの欠如で
対比されているうつは憂うつ、悲観的、罪悪感、失望、絶望の過剰と見える

アパシーは考えこまない
うつは考えこむ
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シゾフレニーのあとのポスト・サイコーティック・デプレッションについては
当然なのことながら喪失の感覚はあるのでモーニング・ワークの反応性うつの要素が加わっている
しかし目立つのはその部分ではなくむしろ、アンヘドニアとかアパシーの部分である。
しかしながら自殺は少なくない。