「自分のことを自分で決める権利」

赤ちゃん生まれると、
赤ちゃんの「自分のことを自分で決める権利」は
保護者が一度預かります。
子どもが成長するにつれ、
保護者は、少しずつ「自分のことを自分で決める権利」を
子どもに渡していきます。
だんだん渡していき…
あるとき、保護者は、子どもの
「自分のことを自分で決める権利」を
全部子どもに渡します。
私は、この過程こそが子育てであると
考えています。
ところが…
いつまでも、子どもの「自分のことを自分で決める権利」を
手放さず、持ち続ける大人がいます。
コントロールしてしまうのです。
それをされてしまった子どもは
本当は自分で決めて良いことまで干渉され
どこまでが自分が決めて良いことで
どこまでが相手が決めるべきことか
よくわからずに大人になってしまいます。
親、保護者との関係だけでなく
あらゆる人間関係で
距離を上手に取れなくなってしまったりします。
親、保護者に権利を奪われているので
他人の権利に踏み込むことも
当然のようにやってしまったりします。
人間関係でうまくいかなくて悩んでも
何が原因なのかわかりません。
扱われた通りに扱っているだけで
他の方法を知らないからです。
ここで
自分はまさに親にこれをやられた!
と気づいても、
どうか親御さんを責めないでください。
親御さんも、
他の方法を知らなかっただけかもしれません。
そして、
目を向けていただきたいのは
これからどうするか、なんです。