ふつうの人には夢なんて無い

“私たちの多くは自分の夢が分からないまま生きている。
およそ3万日の人生を何についやせばいいのか、決断できないまま一生を終える。

自分の“やりたいこと”を見つけるのは、そんなに簡単ではないからだ。

ためしに「夢を持ちなさい」と言った人々の顔を思い浮かべてみるといい。
両親、学校の先生、親戚縁者、社会科見学で出会った大人たち……。
彼らははたして夢を叶えていたのだろうか。
四十にして迷わず、五十にして天命を知るという。
が、現実の大人たちはどうだ。

日経新聞や週刊ダイヤモンドの壮年者向けの記事を見てみろ。
定年後を豊かに暮らす方法? 早期退職でNPOやベンチャーの立ち上げ?
六十を過ぎてなお人生に迷っている男たちばかりではないか。
ふつうの人には夢なんて無いんだよ。”