"宗教の原理主義化と世俗化とで言えば
現代ヨーロッパではキリスト教は世俗化して、
世俗的キリスト教倫理が現代ヨーロッパ社会の規範であると言える
一方で、アメリカのキリスト教福音派などの原理主義的な宗教では、
その倫理がそのまま世俗的社会のルールとなるには難しい面があるだろう
過激だし昔のままだ
また、同様に、イスラム教の中でも原理主義的なグループでは
世俗の倫理と折り合いをつけるのは難しい面がありそうである
たぶん、折り合いをつけて世俗と妥協すると、あっという間に消滅するのかもしれない
サダム・フセインはイスラム指導者の中ではかなり世俗主義的な人であったというのだが
一方でジョージ・ブッシュはキリスト教原理主義者の部類で、
結局、イスラム教世俗主義がキリスト教原理主義によって倒された
その結果、イスラム教原理主義が生き残り、勢力を拡大した
という経緯もあると言われている
イスラム原理主義はその後、反キリスト教を通り越して、反米、反近代化、などに突き進み
人権の抑圧などためらわない領域に入り込んでいる
しかしまた武器供与とか軍事訓練とかは、もともと欧米が授けたものと言われてもいて
現実は単純ではない
"