人間は人間に対して獰猛である ラグビーを見ていてそう思った

"人間は人間に対して獰猛である
ラグビーを見ていてそう思った

狩猟をするのなら
これほどの筋力は必要ないし
闘争心も必要ない
ましてや農耕には必要ない

ただ人間同士で争うために必要なのだ
他人の持っている食料その他の資源を奪うために必要なのだ

ラグビーはサッカーと違って審判を騙すようなずるいプレーは軽蔑される
一人はみんなのために、みんなは一人のために、などという高貴な精神がある
反則を嫌う、スポーツマンシップに満ちたスポーツだと思うが
何のためにそれほどの筋肉と勇気が必要なのだろうと考えると
個人対個人でも、集団対集団でも、人間が人間を倒すための闘争が集約されているのだと思う
だとすれば、審判を騙すプレーも成立しそうだが
それを軽蔑してみせるのもなかなかおもしろい習性である

群生動物は順位を決めて食料と生殖の順位とすると
古くからの動物行動学で言われている
実際はそうでもないだろうというのが最近の説であるが
順位を決めるためならここまで獰猛になるのかと思う

新自由主義的経済のことが言われるが
1%の人が99%の富を独占することを当然とする主義である
慈悲があったら、儲けたあとでチャリティをすればいいのだという

ラグビーを考えた人が考えそうなことである

普段は紳士的に振る舞うこともできますが
必要があれば喧嘩には負けませんよ
しかもルールを守ったうえで、勝ってみせますよというわけだろうか
"