逆山形ショック

逆山形ショック

事前の報道では以下のようであった。

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自公推薦の元経産官僚、佐藤孝弘氏(39)と民主・共産・生活・社民推薦の元防衛官僚、梅津庸成氏(48)による与野党激突の戦いは、最終盤までデッドヒート。当初は、自公の佐藤氏が15ポイントリードしていたものの、「告示後に佐藤氏の伸びが止まり、梅津氏が追いついた。梅津氏に勢いがある」(地元記者)という。安保法案の審議がヤマ場を迎え、採決日程が報じられるにつれ、自公はどんどん追い込まれた。
 現地で取材を続けているジャーナリストの横田一氏がこう言う。
「佐藤陣営は安保法案に全く触れず、議論を避けるのに必死です。11日金曜に石破大臣が応援に入りましたが、演説ではひと言も触れず、記者に『安保法案の影響は?』と聞かれると、『市長選とは関係ない』と答えるのが精いっぱいでした。しかし、自民党支持者だって安保法案への関心は高いわけで、地元の自民党県議のひとりは、『自民党票を固めきれていない。支援者回りをすると、“今回だけは佐藤さんを支持できない。安保法案があるから”と言われます』と嘆いていました」
 その県議は、石破氏が去った直後の11日夜の演説会で、「石破さんには安保法案について説明して欲しかった」と苦言を呈したという。
 一方、梅津氏は「安保法案反対」全開だ。7日に山形入りした恩師の慶大名誉教授・小林節氏が、結局、1週間地元にとどまり梅津と二人三脚で遊説した。政党色のない小林氏は、安保法案反対の保守層をも引き付けている。
 10日からの豪雨災害への対応でも2人は対照的だった。
「山形市でも避難勧告が出され、梅津さんは防災服姿でいち早く避難所に駆けつけ、畳を敷くなど手伝っていた。そこへ遅れて佐藤さんがやってきたのですが、スーツ姿のうえ、カメラマンを携えていたため、住民などから『何しにきたのか』とひんしゅくだったそうです」(横田一氏)
 劣勢だからなのか、小泉進次郎が佐藤陣営の応援演説の依頼を断ったという。
 選挙の結果が出るのは13日深夜。安倍首相の青ざめる顔が見えてきた。

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ところが実際に開票してみたら 

▽佐藤孝弘(無所属・新)当選、5万6369票
▽梅津庸成(無所属・新)、5万4596票
▽五十嵐右二(無所属・新)3737票
自民党・公明党・次世代の党・新党改革が推薦する佐藤氏が、民主党・共産党・社民党・生活の党と山本太郎となかまたちが推薦する梅津氏らを破り、初めての当選。
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いったいどうしてなんでしょう?
考えられない