“ソーラーパネルと風力発電の施設老朽化時の廃棄方法 ここに困難があるらしい 鉛やカドミウムなどの人体に害を及ぼす物質の処理法が確立していない”

"ソーラーパネルと風力発電の施設老朽化時の廃棄方法
ここに困難があるらしい

鉛やカドミウムなどの人体に害を及ぼす物質の処理法が確立していない"

 環境省は23日、太陽光発電設備のパネルが老朽化によって廃棄物になる量が2030年度に現在の約10倍に当たる年3万トンに上るとする調査結果を発表した。寿命を25年として廃棄物の量を計算した。
 固定価格買い取り制度の導入などにより、太陽光発電の普及が進む一方、寿命を迎える数も多くなると予測。15年度中に撤去や処理についてのガイドラインを策定して、廃棄物の削減や再利用を促す方針だ。
 太陽光パネルの廃棄物の量は15年度の推計量で約2400トンだが、環境省の試算によると20年度には年約3千トン、35年度で年約6万トンになるという。40年度には年約80万トンに達するとしている。太陽光発電の普及が進む九州、関東地方で多くなると想定している。
 廃棄物は産業廃棄物として埋め立て処分されるが、有害物質が一部含まれる。銀や銅といった有用な資源もあり、再利用や資源を取り出す方法を模索している。
 太陽光発電の普及が進む欧州では14年からメーカーによる太陽光パネルの回収やリサイクルを義務づける制度が始まっており、日本国内でも正しい処理やリサイクルさせる制度などを構築する方針だ。