1972年は日本が高度経済成長の真っただ中にいた。田中角栄内閣が誕生し「列島改造ブーム」が巻き起こっていた。一方の米国はベトナム戦争の泥沼から抜け出るため、電撃的なニクソン訪中を行い、それが世界中に衝撃を与えた。特に日本にとっては「寝耳に水」の大衝撃だった。「親台湾で反中国」と思っていた米国が日本の頭越しに共産中国と手を結んだのである。しかも周恩来とキッシンジャーとの間で日米安保体制は日本を自立させない「ビンのフタ」である事を確認し合った。日本を永久に米国の従属国にしておくことが米中双方にとっての利益と考

"1972年は日本が高度経済成長の真っただ中にいた。田中角栄内閣が誕生し「列島改造ブーム」が巻き起こっていた。一方の米国はベトナム戦争の泥沼から抜け出るため、電撃的なニクソン訪中を行い、それが世界中に衝撃を与え … Read more 1972年は日本が高度経済成長の真っただ中にいた。田中角栄内閣が誕生し「列島改造ブーム」が巻き起こっていた。一方の米国はベトナム戦争の泥沼から抜け出るため、電撃的なニクソン訪中を行い、それが世界中に衝撃を与えた。特に日本にとっては「寝耳に水」の大衝撃だった。「親台湾で反中国」と思っていた米国が日本の頭越しに共産中国と手を結んだのである。しかも周恩来とキッシンジャーとの間で日米安保体制は日本を自立させない「ビンのフタ」である事を確認し合った。日本を永久に米国の従属国にしておくことが米中双方にとっての利益と考