今回の安保法制の重要性を訴える話として「現実問題、中国や北朝鮮などの脅威があるではないか」という反論が必ず出てくる。この反論は墓穴を掘っている。中国や北朝鮮を持ち出した時点で、集団的自衛権を柱とする安保法制の議論ではなくなっている。中国や北朝鮮に対する脅威は、従来通り、個別的自衛権と日米安保条約で対応できるからである。過去に起きた具体的な戦争の例で言うならば、アフガニスタン戦争やイラク戦争のような遠隔地で起きている戦争において、同盟国(我が国と密接な関係にある他国)のために自衛隊が武力行使することを容認す
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