8年前の8月に私は「弛緩国家」と題するブログを書いた。7月29日に行われた参議院選挙で安倍総理率いる自民党が大惨敗を喫した直後の事である。衆参の「ねじれ」が生まれて予算以外の法案は成立が困難となり、安倍政権は致命的打撃を受けたが、しかし安倍総理は続投を表明していた。 続投を表明した以上、最悪の状況を脱するための一手を打たなければならない。それを見守っていると何もなかった。総理の権力行為である党と内閣の改造人事も8月末に先送りされ、安倍総理の存在感は日に日に薄れていった。猛暑の中で日本という国全体が弛緩し

"8年前の8月に私は「弛緩国家」と題するブログを書いた。7月29日に行われた参議院選挙で安倍総理率いる自民党が大惨敗を喫した直後の事である。衆参の「ねじれ」が生まれて予算以外の法案は成立が困難となり、安倍政権は … Read more 8年前の8月に私は「弛緩国家」と題するブログを書いた。7月29日に行われた参議院選挙で安倍総理率いる自民党が大惨敗を喫した直後の事である。衆参の「ねじれ」が生まれて予算以外の法案は成立が困難となり、安倍政権は致命的打撃を受けたが、しかし安倍総理は続投を表明していた。 続投を表明した以上、最悪の状況を脱するための一手を打たなければならない。それを見守っていると何もなかった。総理の権力行為である党と内閣の改造人事も8月末に先送りされ、安倍総理の存在感は日に日に薄れていった。猛暑の中で日本という国全体が弛緩し