韓国映画「殺人の追憶」
この映画を見て、つまらない、何を言いたいのか不明、などを感じるなら
これまでの人生は幸せだったのだろうし、これからも多分幸せだろう
それは二重の意味があり、ひとつは現実に幸せだということ、ひとつは見えないものは存在しないと考えることができる思考回路だ。
韓国映画「監視者たち」
スピードを感じる。
韓国映画「Obsessed」情愛中毒
感想を拾ってみると以下のようである
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「全てを捨てるほどあなたを愛してない」
“君なしでは生きていけない、眠れないし 何も喉を通らない 息が出来ない”
「関係ないわみんな他人だもの」
死ぬまで私を忘れないで
全てを捨てられる程、あなたの事を愛してないわ。って絶対本心じゃないよ。
一番傷付いたのはガフンだよ〜。
あのタイミングで奥さんの妊娠が分かったら、そうやって言うしかないよね。
戦争で心に傷を負ったジンピョンと、不幸な人生を歩んできたガフン。
1人の男がゆっくり、でも確実に崩壊していく様子
無邪気にひきつけて
最後は決定的に傷つける
「全てを捨てるほどあなたを愛してない」
しかしその背景には義理の母との情愛がある
また、男の人生が多く妻と妻の父に支えられていること、それを奪ってしまっていいのかという問題、妻、妻の胎内にいる子供
妻との妊活もタイミングの悪さで発表され、それを聞いた彼女から絶縁され、そのショックで妻や仲間の前で不倫を暴露し興奮状態になる。
そのせいで将軍の地位も全て失い、
それでも彼女への愛を貫き通した。
でも、ちょっと自己中かな…
自分は妻とは別れないけど、
赴任先に愛人も連れていき関係をそのまま続けようなんて、男にとっていいだけ。
ほんとに愛してたなら、周りにバレる事なく別れるか、バレる事なくお互い離婚してから一緒になるべき。
冷静、冷血、他人と距離を取る、交わらない、女性主人公
言葉が男を泥沼に引きずり込んでゆく
女は自分の言葉がどのような結果をもたらすのか理解していない
退職して家に荷物を持って帰ってきたとき、妻たちが祝福のために待っている、将軍に昇進だという
妻の父が手を回して、昇進となった
そして加えて妊娠の報告
その直後、男は感情暴発して、将来を失う
まあ、それもそうだろうなと思うところもある
Obsessedであって
addictedではない
それは恋愛の症状なのか、戦争PTSDの症状なのか
将軍の父を持ち、士官学校を首席で卒業し、戦争の英雄と称えられ、上官の娘と結婚し娘婿となり出世街道を進む、はたから見れば誰もが羨むようなエリート軍人の彼
互いに愛のない結婚をした二人は、強く惹かれ合うようになる。
女性側が誘っておいてなんだよ!って感じにもある
童顔だけど性的には成熟
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エリートだと持ち上げられて入るが、実際は妻の実家の力に頼っているだけの情けない状況
その状況への反発
2世3世は反発もしないで受け入れるから世俗を生きるには都合がいいが
哲学は浅い
しかし哲学があれば破滅する
そこからスタートすれば、男が女の、巧まざる蟻地獄にはまり込んでゆく様子も理解できる
言葉も仕草も表情も実によく練られていると思う
しかし思うのだけれども、そもそもベトナムの英雄が、PTSDとはいえ、そんなにもうぶになってしまうものだろうかとの疑問がある
Obsessed とのタイトルはこの状況と一致するのかどうか、一考の余地はある
delusion に近いものだと考えてもいいが、そうすると、女は巻き込まれた被害者ということになるのだろうか
そのあたりも微妙である