グーグル失速の風景

アメリカでグーグルの広告収入が落ちてきたと話題になっている
中にはアマゾンに広告を出したほうが有効だとの意見もあるくらいだ
グーグルの広告収入は、グーグル社の多様な開発活動の原資になっているのだから
たとえば自動運転システムなどの今後にかかわってくる
グーグル社は高給優遇で世界から優秀社員を集めていて
たとえばインドや中国の優秀な若者が学び活躍している
5G開発でインテル社が撤退を表明、いよいよ中国ファーウェイの優位が際立つ展開となった
これも、米国で学んだ中国の人が、自分の国に帰って活躍の場を与えられたことの結果だ
このような一面を見ると、アメリカ優位の現状についても、案外早期に、中国優位の展開もあるかと思われる
教育が浸透し、経済的中間層が拡大すれば、当然、民主主義への欲求が高まる
この点で中国は共産党独裁という政治体制と、豊かさを求める資本主義体制との矛盾が
いつ衝突するのか、見守る人もいる
西欧的民主主義が現段階でトランプ大統領という、おかしな代表を選んだ
またEU内部でもいろいろとあるようで、
分かりやすいのはイギリスのEU離脱騒ぎだけれども、
民主主義に必然的に付きまとうマイナス面が強く出ていて、
対照的に、優秀な指導者が長期に安定して国を指導するほうが何かといいのではないかとの意見もあり
その点で習近平絶対体制がどこまで有効なのか、興味がもたれる
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アメリカ・グーグル型のやり方は、一つの切り口で言うと、
日本プロ野球での、金満巨人と清貧広島、あるいは、北海道日ハム、そして常に強い福岡を思い出させる
お金を出して、前年まで実績のある選手を集めれば、とりあえず数年は強くなれそうだ
これまで巨人は常にそうだったし現在でもそうだ
それは資本主義の原理そのものともいえる
そもそもプロ野球の歴史の始まりから優位な立場を守り、
マスコミと資本力を武器として、優位を守り続け、現在に至るわけであるが、
時代が変わってしまったというべきか、
巨人には王者らしさが全くない
現在王者は福岡だろう、選手層は厚く、これからも数年にわたり、優位は続きそうだ
広島は次々に優秀な選手が育ち、チームとしても3年連続セリーグ優勝している
ドラフトでとって、自分で育てて、いい選手にしている
日ハムは高校生のトップ選手を毎年指名し続けて、くじ運もよく、これも強いチームに育っている
資本力を背景にした優位が崩れてきているのが巨人の低迷だろう
今年も、中継ぎと抑えの補強にまでは手が回らなかったらしい
広島も、日ハムも、金だけの問題ではないと証明していて、資本主義も限界があると思われる
日本の野球チームが、お金があるからといって強くないことと
グーグルがどうなるのか、アメリカの資本主義がどうなるのか、中国共産党の強みはあるのか、そういうことと
直接何か言えるわけではないのだが