米保健当局「ロメインレタスを食べないで」 O157で食中毒流行

【11月21日 AFP】米疾病対策センター(CDC)は20日、腸管出血性大腸菌O157による食中毒の流行を受けて、自宅にロメインレタスがあった場合、食べずにすべて廃棄するよう消費者に呼び掛けた。米国では家族が集まる感謝祭を2日後に控えている。
 CDCは「自宅に何らかの種類のロメインレタスがある場合、たとえ食べて具合が悪くなった人がいなくても、食べずに廃棄する」よう警告。「今回の勧告は、丸ごと一玉、芯、袋入り、箱入り、カット済み、ベビーロメインを含むロメインレタス入りサラダミックス、ベビーリーフミックス、シーザーサラダなどあらゆる種類、あらゆる用法のロメインレタスを対象としている」と述べている。
 米国では20日までに、11州で32人が腸管出血性大腸菌O157による食中毒になったことが報告され、うち13人が入院した。1人は腎不全を発症したが、現時点で死者は報告されていない。大腸菌感染が疑われるロメインレタスの産地については、まだ正確に特定できていないという。
 またカナダの保健当局も、オンタリオ(Ontario)とケベック(Quebec)の2州で大腸菌による食中毒患者18人を確認したと発表している。