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ゴールデンウィークの幸せな気分で散歩した
昔の情景を思い出した
住んでいた家には隣接する畑があって
区画ごとにナス、ジャガイモ、トマト、白菜その他いろいろあったと思うが
区画の境界は通り道になっていて
両側にトウモロコシが植えられていた
伸びてくると両側からトウモロコシが圧迫して人が一人やっと通れるくらいだった。
緑のにおいとトウモロコシの毛の感じが記憶にある
畑の一角には里芋もありその葉っぱは大きくて傘みたいにして遊んでみたり
葉の上で水滴がどんどん大きくなる様子を見ていたりした
家の北側で畑に接するあたりに行くと
家の壁が直角を作る部分に黄色と黒の縞模様の大きな蜘蛛がいつもいて怖かった
二階の壁のあたりだったのでその蜘蛛の巣にふれることもなかったけれども
秋になると菊の花をたくさん収穫して
祖母が花弁をむしっていた
それを大きな鍋で煮て食べていた
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