甘えと恋愛

“わたしたちは「個人」として相手と知り合うわけだが、恋愛が成立すると、それは最小の集団となる。恋愛において一体感を楽しむのは普通だが、その一体感を自分だけでイメージして、相手にそれを要求するようになったときに、甘えが発生する。
甘えるのは簡単だから、気づかないうちに頻繁に起きる。甘えの中にある人は、自分の思う通りにいかないと、怒りだしたり、責任を相手に押し付けたりするが、それが自分の甘えだと絶対に気づかないし、認めようとしない。
相手に甘えないためには、努力が必要だ。甘えを排除するための努力というのは、相手に尽くすことではない。一人でいるときでも充実した時間が持てるように、自分で努力するということだ。”