地球の気候 サハラから飛んでくる砂

カリブ海の島バルパドス島。ここはサンゴ礁の島だ。サンゴ礁は炭酸カルシウム(石灰岩)で、植物を育てるには向かない。にも関わらず、バルパドス島は緑に覆われている。土は40cm~1mほどの厚さがあり、アルミニウムとケイ素を豊かに含む。
 一体、この土はどこからやってきた?
 サハラから、はるばる大西洋を越えてやってきたらしい。ばかりではない。あのアマゾンの大密林も、サハラの恵みを受けている。雨の多いアマゾンでは、土の栄養分がすぐに流れ出てしまう。これをサハラから飛んでくる砂塵が補っているとか。
 とすると、下手にサハラを緑化したら、アマゾンのジャングルは消えてしまいかねない。地球の気候ってのは、何がどうつながってるのか、やたら複雑なものらしい。