"戦争、命が危ないけどそれだけでない・・・
人間の残酷さや意地悪さ・浅ましさ・えげつなさ、そういう人間の正体、人間の鬼となる瞬間というものを戦争となると、敵味方分け隔てなく見る羽目になるということは、人間の地獄を見ることはね、人間にとってこれ以上悲しいものはない。
泣く子も黙る70万の関東軍が戦争もしないでサッサと逃げる
避難列車はね 一番先に乗るのは陸軍の高級将校から・・・軍人最優先、軍人の中でも参謀本部からの順番ですよ、参謀本部の高級将校、それから高級将校から中級将校・・・なっていって、んで軍人が全部おわるとその家族が全部おわると、満鉄ですねそれから特殊企業なんか国策企業の人間、
軍人はみんな兵器をもって戦う使命がありながらも居留民を残して大挙して逃げていくというこの人たちのね卑怯さ
国家そのものが・・・正体を現す、人間も正体を現す。あらゆるものが正体を現す。人間の正体・国家の正体ってのはね非常ぉ―に醜悪で見苦しいもんなわけ残酷で。
渡辺一夫が『敗戦日記』のなかで「私達知識人がもう少ししっかりしていれば軍部の暴走を止められたかもしれない」と言っている
ある特殊階級の保身 ギロチンか延命かという運命の分岐点
「三菱は戦争のたびに大きくなった」と三菱電機社長
皇居への爆撃の禁止命令
「戦争責任はすべて軍部にかぶせて、天皇を傀儡(かいらい)として利用する」
占領された敗戦国でこれほど組織的な抵抗がなかったところは世界的にもまれ
天皇が一番怖かったのは日本のなかでの革命だった。満州事変のまえの2・26事件にしても、日本は農村恐慌で農民一揆も2000件もあり、社会不安が起こる危険性が高かった. ソ連や中国に負けるわけにはいかなかった、どうしてもアメリカに負けなければならなかった
共産革命が日本でも起こることを念頭においていただろうし、それをもっとも恐れた
もっとも恐るべきことは敗戦にともなって起こる人民の革命だ
天皇とその側近がもっとも心配していたのは、国体が護持されるかどうか、自分たちの地位が守れるかどうかだけであった。だまされて死ににいかされた兵隊たちが返ってきたら、反乱を起こし、自分たちの支配の地位が剥奪されるという不安
日米戦争に突き進むとき、すでに中国で打ち負かされており、戦死者は20万人近くになっていた。ここで支配勢力が心配したことは、中国撤退となると、天皇の権威が崩壊することであり、反乱・革命が起きることであった。そして日米戦争に突き進んだ。
まともな戦争ではなかった――ほとんどが餓死か病死だった
敗戦したとたんに、天皇も財界も官僚、政治家も平和主義者のような顔をした
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