脳内のプロセス

外在する対象物と脳内のプロセスを考えると、
外在する対象物や出来事は、脳内プロセスのきっかけでしかない
脳内プロセスが精密な人は、
外在する物質や出来事をある程度精密に捉えるが
精密でない人もいて、精密と非精密の割合は一応決まっているものだろう
というよりも、時代により、状況により、全体に精密側や非精密側に傾くのだろうから
どこで線を引くかは、簡単には決められないし、そもそも決められる問題ではない
連続体があるというだけの話である

そんな中で美味しいものが流行し、
音楽も流行し、
中には佐村河内事件なども交じることになる
事件になってもならなくても、
人々の好むものというものは、その程度のものであるので、何も問題にすることもない
本ものの芸術家と言いながら
インスタントカレーのコマーシャルやインスタントコーヒーのCMに出て平気なのである
佐村河内氏がそれより下だとも思えないのであるが、いずれにしても、
そんなものはきっかけに過ぎないもので、
サントリーホールでクラシックを聞いている人が
NHKスペシャルで放送されると
佐村河内氏は珍重されたのである

そしてそのような在り方が我々の現在の「文化」というものである

音楽の世界も家元制のようなところがあるのだろう

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最近で言えば、政治的発言や評論をする人たちの外見である
外見で評判を取っていた某男性は学歴詐称が問題とされてテレビ画面から消えていった
あまりハンサムでない男性たちはことさらに髪を染めたりおかしな格好をしているようである

逆に、女性の評論家や論客は、かなりの美人であることを売り物にしている

男性は変な人がテレビに出て
女性は美人がテレビに出るという
顕著な違いがあるように思う

その説明も以前から存在していて、
要するにテレビ制作者が出演者をどう選択するかの問題だというのである
男性には嫉妬の原理が働くので
外見で女性に人気が出そうな人は排除される
女性の場合には自分の好きな人を出演させる
という話だ

話の中身については、完全に停滞していて、
新しい原理原則・いわば法則を提唱する者もなく、
原理的思考ができない、小学生程度の論評を反復している
原理的思考はすべて間違いだと反省するのも良いだろうが、
その焼け野原から、何か育ってくればよいのだがと期待している

自然科学についてはその点、着々と進歩を重ねている
しかし、大きなブレイクスルーがあったということでもない
ヒトのDNAを全部読んで、それと病気とか能力とかと関係づけるという、
とにかくとりあえず量をこなそうという段階のようであり
それでもかなりいろいろなことが判明している