安倍さんといい、稲田さんといい、きちんとした修行をしてこなかった人たちだ 「危険への無頓着」「危険を危険と思わない心」が 両者にはある

稲田朋美と言えば、「命を捨てて国を守れ」と叫んだり、「核保有を否定するものではない」と発言するなど以前からオカルト的なところがあった。だが、最近はそれとは異なる「おかしな言動」が目につく、と永田町で話題になっている。
 挙動不審の理由はどうやら8月14日に発覚したあの、領収書偽造事件のようだ。これは辞任ドミノが続く富山市議会の領収書偽造とほぼ同じ手口のため、事件が広まれば稲田の政治責任が問われる事態になり、閣僚辞任は避けられない。
 結果次第では、「閣僚経験者の辞任ドミノ」と言う、スキャンダルまみれの自民党にとって最悪の結果を招く恐れがある、と安倍政府は神経をとがらせている。
 8月に防衛相に就任後の稲田の身辺に「異変」が相次いでいる。国会で必携の議員バッジをつけずに答弁し、外交委員長から注意された。沖縄県の米軍ヘリパッド建設工事について記者から質問されて答えられず絶句した。
 南スーダンPKOに参加中の自衛隊部隊視察をドタキャンした。まだある。閣僚の資産公開。夫名義で大量の防衛関連企業の株を購入するなど、常識では考えられない行為を重ねていた。
 きょう(30日)の国会でも民進党の辻元清美に「戦没者追悼式欠席は言行不一致」と追及され、言葉に詰まり、満足に答えることが出来ず涙目になった。明らかに情緒不安定である。
 原因とみられるのが、8月14日に共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が書いた稲田事務所による領収書偽造事件である。安倍自民党が今一番、恐れていることだ。
 手口は、富山市議会の領収書偽造とまったく同じだ。「富山市議は相次ぎ辞任。なぜ稲田だけがセーフなのか?」と世間で不満の声が高まれば、一気に辞任に追い込まれる。安倍政権にとっては一大事だ。
 ところで、稲田事務所による領収書偽造事件についておさらいをしておこう。
「しんぶん赤旗日曜版」(8月14日号)の特ダネで、稲田が代表を務める資金管理団体「ともみ組」の収支報告書(2012~14年分)に添付された領収書。
 このうち政治資金パーティーに「会費」として支出した計260枚、約520万円分の領収書の「宛名」や「金額」が同じ筆跡だった。
 稲田事務所の職員が「白紙領収書」に手書きしたという。白紙領収書を渡した政治家には、第3次安倍再改造内閣の閣僚10人が含まれていた。
 白紙領収書は法が定める「領収書等」にあたらず、国会議員関係政治団体に領収書の徴収を求めている政治資金規正法に違反する疑いがある。
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 富山に続いて、今度は奈良でも領収書偽造事件が発覚、県議が辞職に追い込まれた。最近、政府・自民党は「領収書」を、ことのほか気にしている。閣僚の領収書偽造事件を抱えているからだ。防衛相の稲田朋美の例の一件である。
 政治資金規正法に違反する疑いがある260枚、約520万円分の領収書。白紙領収書を集め、稲田事務所の関係者が宛名や金額の数字を書き込んだというのだ。
 稲田の領収書偽造事件は、2016年8月14日に共産党の機関紙「しんぶん赤旗」がスクープした。この事件が各地での同様んぽ事件に連動して蒸し返されるのを安倍晋三は一番気にしている。
 稲田朋美は安倍の後継者と言われている子飼いだ。失脚すれば政権にモロに響いてくる。だから安倍が心配しているのである。
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100円ショップで領収書を買って、
100円印鑑で、領収書を作成
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民進の後藤祐一氏は自衛隊が国連平和維持活動(PKO)に従事する南スーダン情勢について尋ねた。首都ジュバで7月にあった銃撃戦が戦闘行為に当たるかどうかについて、「稲田氏が質問に答えていない」として繰り返し質問。答えに窮した稲田氏に代わって安倍首相が答弁に立つ一幕もあった。後藤氏は「首相が防衛相を兼ねないといけませんね」と皮肉った。
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こうした一連のことで理解できることは
安倍さんといい、稲田さんといい、きちんとした修行をしてこなかった人たちだということだ
権力への抜け道を見つけて、喜んだ
でもそれはいかにも危ない道だから、
誰も進んで歩こうとしなかった道なのである
それを平気で歩いてみせる「危険への無頓着」「危険を危険と思わない心」が
両者にはある
土台、米国の言いなりにもなり、日本会議の言いなりにもなりというのは、
いつか矛盾を突きつけられる運命である
しかしこの人達は
そのようにしてしか、権力に接近することができなかった。
周囲は、仕返しが怖いから今のところ言わないだけで
両者を嫉妬している人たちはいつか利用してやるという情報をいくつも持っているはずだ
谷垣さんのように、その前に自分が転んでしまうかもしれないけれども、ね。