青と緑を区別しない言語

ヴェトナム語では青色も緑色も同じ1語で表す。これは、ヴェトナム人の友人が「スーパーマン」を無力化する青色の石はなんて名前だっけ、と質問してきたときにわかったことだ。彼は実際には、われわれにとっては緑色のクリプトナイトを指していた。Wikipediaには、さまざまな言語で青と緑の区別がどう扱われているかという項目(英語)もある(リンク先では、日本語における「信号の青」など、実際には緑色を指して青と呼ぶ用法があることが紹介されている)。
数年前に発表されたある論文では、すべての文化に普遍的な色名があるかが検証されている。色名に関する調査データを統計的に分析したこの研究によると、適切に区別されている色は、赤色、緑色、「黄色またはオレンジ色」、青色、紫色、茶色、桃色、「緑色または青色」の8色だという。
多くの状況では難しい表現で色を示すことはなく、「赤色」や「青色」といった昔ながらの表現が使われる。ウェブコミックのウェブサイト「XKCD」は数年前、ある調査を利用して、大半の人はそれほど多くの色を区別していないことを発見した