ブラジル・リオデジャネイロで今週末に開幕する夏季五輪では、選手らに配布されるコンドームの数が五輪史上最多となる予定だ。
英紙ガーディアンや米誌グラマーによると、国際オリンピック委員会(IOC)はリオ五輪に出場する1万500人の選手のため、35万個のコンドーム、10万個の女性用コンドーム、そして17万5,000個のローションを用意している。五輪開催期間は17日間なので、1日1人当たり2.5個のコンドームを使う計算だ。きっと皆さんの頭の中は今、「選手村では一体何が起きているんだ?」との疑問でいっぱいだろう。
選手村では実は、コンドームを風船替わりにしたバルーンアートが流行っている──わけではもちろんない。スポーツ専門局ESPNは2013年の記事でこう報じている。
「禁欲が守られる五輪、というイメージは、1992年に五輪運営団体がまるでピザを頼むかのように避妊具を注文したと伝えられたことで、崩壊を始めた。そして2000年のシドニー五輪では、用意していた7万個のコンドームでは足りず、2万個が追加注文され、以後の五輪では10万個のコンドームが用意されるようになった」
このように、コンドームの配布は以前から行われていたが、今年のリオ五輪での配布数は前回のロンドン五輪(15万個)の倍以上だ。
記事内ではさらに、五輪に出場した米国人女性選手の話として、「たくさんの人がセックスをしている。芝生の上や、建物の陰でも」(サッカーのホープ・ソロ)、「五輪での第2のモットーは『選手村で起きたことは絶対に口外しない』だ」(水泳のサマー・サンダース)、「イタリア人選手たちはドアを開けっぱなしにしているので、ひも状のパンツ姿で走り回る男たちをのぞき見できる」(自転車BMXのジル・キントナー)と伝えている。
恐らく、事は選手らが競技を終えた後に起きているのだろう。だとすると、今年の五輪で最終日に行われる男子マラソン、男子バレーボール、男子ハンドボール、女子新体操、男子レスリング、ボクシング、男子バスケットボール決勝などの出場選手には、チャンスがないのだろうか。