再録して紹介
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アサーションの技法の一つ、DESC法です。
自分の気持ち・要求をどのように伝えたらよいか
①D=describe(描写する)→自分が対応しようとする状況や相手の行動を客観的・具体的に描写する。
②E=express,explain,empathize(表現する、説明する、共感する)→自分の主観的気持ちをあまり感情的にならずに、表現したり、説明したり相手の気持ちに共感したりする。
③S=specify(特定の提案をする)→相手に望む行動、妥協案、解決策などを明確に具体的に述べる。
④C=choose(選択する)→肯定的・否定的結果を考えたり、想像し、それに対してどういう行動をとるか選択肢を示す。相手がYESという場合、NOという場合両方を考えておく。
(例1)テーマパークで彼氏とデート中のAさん。いくつかのアトラクションをまわり、ちょっと疲れてきており、カフェで一休みをしたいと感じています。
しかし、彼氏の方はまだまだ元気いっぱい。まだまだ休もうという気配を見せません・・・
「いろんなアトラクションまわったねえ~」(←Dの部分。具体的な事実)
「私ちょっと疲れちゃった。」(←Eの部分。自分の感情)
「ちょっとそこのカフェで休まない?」(←Sの部分。提案)
(彼の返事がYESの場合は問題ないわけですが、NOの場合も一応想定しておく。)
・彼の返事がNOの場合
「いや、せっかくのフリーパスだし、出来るだけたくさんまわらないともったいないじゃん!」
「はあ・・・全く仕方ないわね。じゃあ、あと一つまわったら休む。それでどうかしら?」(←Cの部分。妥協案)
(例2)O商店では、料金は後払い制にしている。しかし、一週間経っても、料金が振り込まれる気配がない・・・
「大変失礼ですが、○○さんは、○月○日分のご利用分の料金の支払いをまだ済まされていないようです。」(←Dの部分。客観的事実)
「私としては、早急に料金を振り込んでいただけるとありがたいのですが・・・」(←Eの部分。自分の気持ち)
「○○さんのご都合もあるかと思いますが、出来ましたら、3日以内に振込みの方、お願い出来ないでしょうか?」(←Sの部分。提案)
(NOの場合も想定しておく)
→(3日以内は難しい、でも一週間以内ならという返答)わかりました。では、一週間以内ということでよろしくお願いします。(←Cの部分。お互いが納得できる妥協案)
(例3)A君はアパートで一人暮らし。最近の悩みは、隣室のテレビの大音量。すごいストレスになっています。管理会社に訴えても、あまりきちんと対応してくれません。でも、自分で伝えるにしても、どう伝えればいいのか・・・下手な伝え方して逆切れされたら怖いし・・・
○○号室様
突然のお手紙失礼します。
大変申し上げづらいのですが、どうも最近、深夜から早朝にかけて、貴方の部屋のテレビの音量が大きすぎるように思います。(←Dの部分。客観的事実)
私としては、眠りや仕事が妨げられ、かなりのストレスになっております。(←Eの部分。自分の状態)
ですので、今よりかなりテレビの音量を落としていただくか、ヘッドホンをつけるなどの手段を講じていただけないでしょうか?(←Sの部分。提案)
どうかよろしくお願いします。
(相手に無視されたケースも想定しておく)
相手と話し合いが出来る状況であれば、妥協案を模索する。(←Cの部分。)
場合によっては、隣近所・友人たちにも協力してもらったり、管理会社にさらに強く訴えるといった強行策も。
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特に、Cの部分のNoと言われた場合も想定しておく、は重要だと思います。
それによって、こちらの想像外の反応に対しても、感情的・衝動的にならずに対応出来る確率は、かなりあがるように思います。