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また地元大手新聞・河北新報の記者は、取材を続けている僕に「被災者への取材は、ナイフが刺さっている被災者の身体から、ナイフを抜く作業です」と言いました。「僕らのやっていることは、相手に大変な痛みを与えるんだということを、忘れない覚悟でいてほしい」と。あれは小説家からは絶対に出てこない言葉ですね。
メモをとっていなくても、そういうリアルな言葉たちは、ずっと記憶に残っている。東京のメディアは、そうした事実をもっと受け取っていくべきだし、僕らも発信していかなければいけないと思います。
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終らない震災〜被災地で露呈する人間のきたない本質を隠し、美談を振りまくメディアの罪