鬼ごっこというのは
仮想的に誰顔に、と決めて、
その人がタッチすればどうとか、そんな話で
鬼という性質を想定するところがまず可笑しくて
誰かがルールを理解せずにだって俺は鬼じゃないものとか言っていると成立しない
人間同士で遊ぶときにそれが成立しているのが不思議である
そして「一応そう思うことにしている」ということの延長に
鬼という性質が固い実体として感じられるようになり
自生思考とか強迫観念とか妄想とかに繋がることになる
バイキン鬼なんてとても強迫症的な遊びである
どの子も遊べるのだから
強迫症の素質はみんなあるんですね
“先ほど息子の秘密を知った…。隣の隣のクラスの子と、二人だけの壮大な鬼ごっこを一学期から今日までずっと続けてるらしい。二日に一回くらいうっかり顔を合わせるので捕まえて鬼を交代するという。今は向こうが鬼の状態だと。「恐怖の鬼ごっこ」と呼んでるらしいが老人になるまでぜひ続けてほしい。”