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睡眠と薬と心理療法
これについて、不眠症というものが心理療法で治らないのは
たとえば睡眠時無呼吸とかナルコレプシー関連とかのばあいであって
通常の不眠症は薬なしで心理療法を行うことで治療可能だろう
ただしその場合、職場環境や家庭環境がどのくらい協力的かということが問題になる
東京のサラリーマンの平均睡眠時間は6時間弱といわれ、
これは各国の労働者の睡眠時間に比較して短い
家に帰ってから特別なことをしているのではなく
労働時間が長いだけである
では労働時間を短くできるかといえば各人各社の事情による
眠れないくらいなら昇進しなくてもいいというならそれも道だろうが
それで周囲と調和してやっていけるとも思わない
そんな「周囲」「社会」が悪いのだから変えていこうというのは分かるが
時間がかかるだろう
嫌な上司がいなくなればいいのだから
職場調整をすればいいのだが
それも現実的ではない
家で介護が大変という場合も
いろいろな補助手段も使い負担を軽減してゆけばよいと分かってはいても
それも簡単ではない
簡単ではないからぎりぎりまで頑張っているはずなのである
解決可能な原因があって
それを本人が見落としているということはあまりない
アルコール問題とかは見落としているというよりも
認識したくないというのが実際である
そんなこんなで少し薬使ったらいいかなという話になる
薬使うくらいならそんな会社とはけんかしてもいいとは言えないのは
私も現状維持派で
いろいろなことにはそれなりの理由があると思っているからだろう
短い労働時間で、困った上司もいなく、
帰宅してからは部屋数がたくさんあって静かに休める寝室があって、
有給も自由にとれる、
それなら心理療法もよいが、そもそも心理療法の前に何とかなっているだろう
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