人工知能の話

人工知能の話

人類が進化の果てにたどり着いた脳が
現在に至るまで
どこかで決定的かつ非連続的な構造的発展が
あったわけではないと思う

実際に起ったことは
脳の神経細胞の分裂が
最後にもう一回多くなった程度のことだろうと思う

人間の場合は脳の他に
言語に適した喉の構造とか
好条件もあった

脳の構造の問題とともに
文化の蓄積が決定的要因であった

ーー
だから簡単な話、
多分、脳がもう一回細胞分裂することに相当する進歩が
コンピュータに起これば、ハード面としては充分だろう
人間の感覚神経と運動神経に相当するものが
コンピュータに適したように工夫されればよい

感情がないとか自由意志がないとかいわれるのだが
当然のことながら
ソフトを組み上げればいいだけである

人間の脳神経細胞はICチップよりはかなり複雑なので
その動きを人工知能がなぞるにはいろいろと工夫が必要だろうが
原則としての不可能性はないと思う

ーー
それよりも、
人間の脳の研究のほうがうまく進展していない感じがする
シナプス部分で前シナプス部分から神経伝達物質が放出され
それが後シナプスにあるレセプターでキャッチされ
そこから先は電気信号で細胞内を伝わるとか
初歩的な教科書には書いてあるのだが
そういう伝達で
たとえば卓球のような速いスポーツがどうしてできるのだろうかと不思議に思わないですか?