ファシズムのイメージは
全体主義というくらいなので
個人が全体に奉仕する熱狂
たとえばヒトの体で言えば
体全体と肝臓の一細胞みたいな感じ
肝臓の一細胞は、その人のためならば、犠牲になってもいいと、
犠牲者のおかげで得をするその人は考えるはず
そして一細胞に、教育して、それが幸せなのだと刷り込む
ヒトに当たるのが国家で
肝臓細胞一個に当たるのが個人
個人がばらばらに好きなことを考えて行動しているよりは
個人が全体の一部品に徹底して行動すれば
戦争では強いだろうと想像は出来る
効率的な官僚制軍隊
困ったことにファシズム的熱狂は戦争に強い
自爆も平気
経済力や資源力、技術力でかなりの優位に立っていないと
負けてしまう
だから経済戦争や外交戦争で勝っておかないと
ファシズム勢力は難敵になってしまう
しかしまた全体主義勢力は一時は勢力を伸ばしたとしても
長くは続かない
個人が目を覚ますからである
「全体」の価値を相対化する
個人の幸福の総和が全体の幸福であると考えるようになる
危機を脱して豊かになると
民主主義的になるのである
報道弾圧も
反体制主義者の弾圧も
豊かな社会になれば長くは続かない
人間は常にその先の理想を求めるからだ
しかし一時的に、ファシズムの熱狂は強いのである