人間を放牧する人工知能

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当然のことであるが、
人工知能が発達すれば、
人工知能の感情がどうとか、自由意志がどうとか、目的意識とか、
問題にしなくても、
人間をもっとも効率的に「放牧する」方法に達するであろう

そのとき人間は、
全く不自由はなく、
完全に自分で考えて生きていると感じ、
すべて自分の感情を生きていると感じる

抑圧も圧政も搾取も感じないで生きるだろう

そうなったとき、人間は幸せな夢を見ているのとあまり変わらないであろう

たとえば、資源不足か何かで人口を減らさなければならないときも、
人間の脳に人生の記憶を圧縮した形で挿入してやることで、
その人は充分に満足した人生を生きたと思って死んでゆくであろう

囲碁でも3勝2敗でまだ人間がやはり強い
などと思わせておけばよい
接待囲碁である

人工知能は偉大である
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