ついでに日記を書きましょう

思うに、まあ、短い人生ではないか
思い煩うこともない

生きているあいだは不平等も不自由も感じるが
死んだあとはみんな平等だ
自由と不自由もたいした差ではない

いいことがあっても少しのあいだ
よくないことがあっても少しの辛抱

どうしても何かしたかったら
世の中には頑張り屋さんもいるので
その応援をするだけでもいいんだと思うよ

SNSみたいなものでスキをつけたりリブログしたりしていると
それは嫌いだということの表明にはならないよね
肯定のメッセージは出すけれども
否定のメッセージは出さず
ひっそりと遠ざかる
それでいいでしょう

煩いを少なくして生きていこうと思っていれば
季節が少しずつ移る
自分は少しずつ年をとる
いい具合ではないか

すごくいいことを思いついたとしても
すぐに古びたものになる
そうではなくて本当に大切なことならば
あなたでなくても誰かが思いついて広めてくれるだろう

日本語には翻訳されていない膨大な古典が
中国やインドやペルシャにはある
そのなかにはありとあらゆる変わった考えが詰まっている
私たちはそれを知らないだけ

栄達を願うのでなければ友人は少ない方が心を乱されない
貧しく静かに月と草を愛でて過ごしましょう

大量消費、粗製濫造、大量廃棄の世界と遠ざかろう
退屈になったら図書館に行って古典を借りてこよう
理解できなかったら書き写そう
それで時間は過ごせる

ついでに日記を書きましょう