“「お供え物がなくなってる!おお、こりゃ縁起がいい!」
お供え物がなくなるということは、神様がこの家の作物を気に入ったということで、次の年、豊作になる縁起が良い印とされていた。
もちろん大人たちは、犯人が近所の子供たちだと知っていた。
それならば、お供え物は子供たちの好きな物にしてあげよう。
そこで思いついたのが、子供たちの大好きなだんご。
しかも取りやすいように縁側に置くことにした。
つまりお月見のだんごは、大人たちのやさしい気持ちなのである。”
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