無名社会なのだろうか

国会で厚顔無恥に平気で嘘をつく人たちは
その映像も音声も永遠に残ることを絶望的に思わないのだろうか

いつか自分の子孫がそれをみて
これが自分の先祖か、と絶望することを恐れないだろうか

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昔、小さな村落で暮らしていた人間ならば、
言動のすべては、村民の記憶にとどまり、
言い伝えられたものだろう
何代過ごしても、あそこの家のご先祖様で、
こういう事件があったんだよと言い伝えられる

その延長で、武士の世界の「名こそ惜しけれ」が成立するだろう。
都会に生活するようになって、一部の人は、無名社会に守られて、
無名性の活動をする。
しかし現代になると、記録装置が進歩して、どんなことも記録されるようになって、
無名社会ではなくなっている。