"いまこの時代を生きていて
自分がどんな時代を生きているのか
自分には分からないものなのだろう
後世の歴史家はどのように書くのだろう
政治の慢性的機能不全
福島原発事故
沖縄辺野古を巡る強権的政治
米国とのゆがんだ関係の継続
マスコミの機能不全
韓国、北朝鮮、中国を巡る外交の歪み
財政方針のでたらめさ
集団的自衛権を巡る立憲主義の軽視ないしは否定
自民党内に知能が高い人もいるのに出てくるのは「あの改憲案」と「あの総理」だけ、なぜストップがかけられないのだろう
もういい加減にしてくれと思うものの
他の選択肢が封じられているというどうしようもなさ
このどうしようもなさを後生の歴史家はどう分析するだろうか
"
海外の特派員は、権力や巨大利権共同体による報道圧力、それにいとも簡単に屈してしまう日本のジャーナリズムを、非常に厳しい目でみている
「(2014年)八月、朝日バッシングが起きた時に本当におかしいとおもったのは、『慰安婦』問題を世界に広げたのは朝日だという批判があったことです。朝日ではない、安倍政権ですよ。安倍政権が『慰安婦』問題に言及しなければ、我々も書かないです」
「国際的に大恥をさらしたのは「誤報」ではなく、安倍政権が主導した狂乱的な“朝日バッシング”のほうだ」
「福島原発も戦争責任も、これまで日本政府が隠蔽してきたことで、朝日はそれらの追及を行ってきたからです。それを安倍首相は、右翼的言動で封殺しようとしている」(バーバラ・オードリッチ氏 独「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」元東京特派員)
「いまの日本で起こっているのは、ずばり『言論テロリズム』です。そのうち、安倍自民党の一党独裁国家になってしまう危険性を孕んでいます」
「ところが“被害者”であるはずの国内マスコミの感度は鈍く、人々もまた政府による「知る権利」の侵害に気がつかない」
「原発事故後、一時的にですが原子力ムラの権力のメカニズムがあらわに見えたことがありました。既得権益層はそれにまた蓋をしようと躍起になった。まるで事故など起こらなかったかのように、事故前の状況に戻ろうとしたのです。本当は、日本に原発が必要かどうか含め、いろいろな議論が必要なのに、だんだん消えて、メディアの議論も狭い範囲に限定されてしまった」
「集団的自衛権のような抽象的な言い方を使うから一般人にはよくわからないのですが、もっと根本的な議論が本当は必要だったはずです。日本は平和主義の国であり続けたいのか、外国の軍事基地は必要か、アメリカと対等な同盟国になりたいのか、日本はどういう方向に行くべきか――」
こういう大事な論点に一生懸命触れないようにしている。原子力ムラよりさらに大きな既得権益があるからでしょう。いまの官僚体制、自民党支配の全体にかかわっている問題です。