神という観念

どの民族でも神という観念があることはたいへん不思議である
人類の脳に共通の何かの特性があって
その延長に神という観念が生じるのだろう

宗教全般と神というものがどの程度一体であるかは
また別の問題ではないかと思う

人間の場合、祈るということが一般的である
しかし祈ることの有効性が実証されているとも思わない
強迫性傾向は魔術的な思考に通じている
弱い形ではジンクスとなる

神の生成についてたとえば
世俗集団でのリーダーの延長というものがあるだろう
最も強く、最も賢く、最も慈愛に満ちている存在、完全無欠

強いリーダーに従うことには利益があるのだろう

数学の神秘などは神を感覚させるものではないだろうか
しかもその数学が物理学によってこの世界を説明し
計算可能なものにしてしまうなどとは
神の尻尾のあたりを感じさせる