TPPの発音

"JA全国大会で安倍総理が「日本が交渉をリードし、国益にかなう最善の結果」などと
いつものように岸家の育てた総理大臣の現実認識力の弱さを見せられて失笑がもれるが
一方のJA参加者は怒りの声で「我々をバカにするな」と語る

たとえばTPP推進派の岡本氏は日本の農業はGDPで言えば1パーセント程度、
全く影響はない、自動車を売ればいいだけだ、くらいの話をしていた

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農家の人で、東北の人なのだろうか、TPPの発音が独自で興味深かった
英米だとティーピィーピィーだ
独仏だとテーペーペーだ
しかし東北農民はテェーPPと発音していて
表現しにくい
Tについてはテーまたはテェーだと思う
Pについてはピィーとペーの中間くらい
iとeの混合のような感じでしかし英語で言うそのあたりのポイントもやや違うような気もする
なんて独自なのだろう!

農業も守りたいが
このぬくもりのある、土の香のする郷土の言葉を守らないでどうする
本当に感動した時、東京の言葉で感動などできるのか!
さらにまた英語などで腹の底から泣けるのか

東北弁を正確に表記する発音記号も整っていない
東北の人が詩を書き、作文をするとき、東京言葉にするか、不完全ながら東京文字で東北弁を書き記すか
それでは当然の事ながら、表現になっていないのである

なんという文化的不全状態であろうか

東京人にはわからない話言葉と文字で暮らしたっていいのだ

不思議な事に東北の人は現在、東北弁と東京弁のバイリンガルである
なんだってこんな面倒で不経済なことをしているのか

とっさの怒りとか、とっさの歓喜とか、そんな場合は、方言が飛び出す
こんなにも中央集権的な文化政策を徹底していて
テレビ、ラジオ、活字はすべて東京言葉で、東北の小学校の授業も、東京言葉の教科書を使って行う
馬鹿げた話である

しかし東北の人たちはあからさまに反撃はしない
学校の授業では東京弁で朗読をして
休み時間には東北弁で遊んでいる
この二重構造を糾弾することもなく
ただプライベートな場面では東北弁で深く分かり合える

辺境の言葉を剥奪することは中央政府がずっと採り続けてきた政策である
それにたいして反抗するでもなく
しかし東北弁を決して捨てないのである

明確に反対しないし、理屈も言わない、しかし私的な領域では自分たちの話したい言葉を話す、
そのような態度である

東北の人に、関東の人をどう思うかと聞いたら、「鼻毛が長いね、空気が悪いんでしょう」
と言っていた
その人は、人の心の中には興味が無いらしい

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話は元に戻るが、孫を総理大臣にした岸家にしても鳩山家にしても、
総理大臣の母親が権力を握っていて、
跡継ぎを誰に決めたとか、もう引退してほしいとか、
お小遣いをあげるとかしているようだ

これこそが権力の構造である
God Mother が君臨している

これは高齢化社会でますます促進されるだろう

たとえば大会社では現在は40歳くらいで将来のコースが決まる
50歳で出世も給料も頭打ち
残りたければ残ってもいいという態度である

財産のある家でも、岸家や鳩山家と同じで、60歳になっても財産を自由にはできない
それなら財産の継承を待つよりも好き勝手に生きたほうがいいと思う人も多くなるだろう
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