マインドフルネス・エクササイズを体験してみる
たとえば
自分の足の裏が今どう感じているか感じてみる
自分の膝のあたりは今どんな感じか感じてみる
手のひらはどうか、心臓はどうか、胃のあたりはどうか、感じてみる
同じように自分は今何を考えていてそれについて何を感じているか感じてみる
すると
私の場合は
その時々の思考や感情が1センチ四方くらいのキラキラした平面になって
それが時間とともに、はじのほうがめくれて、崩れて、消えてゆく
あ、こんな感じかなと思って納得したりする
ーー
足の裏と同列に自生する思考や侵入する思考、またそれにまつわる感情や気分を観察するということは
大雑把に言えば
自分の脳が自分の脳を、足の裏の状態を感じるように感じているわけで
それは
自己参照とも考えにくいので
やはり何か脳の中の別の部分なのか
それともやはり何か軽い自己参照が発生しているのか
あるいは
並列に思考が走っているようで実際には
細かく時間が区切られて交代しているという状態も考えられる
ーー
いずれにしても、
今感じている不安の正体はなんだろうか
どんな形をしているのか
時間とともにどのように変化してゆくのか
それらを観察しているうちに
不安の実質が見えてきたりして
実質以上に心配していた部分は小さくできたりもする
ーー
たとえば極端な話ではあるが
地面が揺れることと恐怖の間の結合については
一度の強い学習がしばらくのあいだ脳を支配する
強い学習であるから解除は難しいのであるが
しかし時間をかけて取り組めば徐々に学習は解除される
ーー
脳の中で観念や感情がどのように連合しているかを把握し
不都合な場合には訂正する