心静かにこの人生の秋を充実していると思い、慈しみながら丁寧に生きている 幸せなことだしありがたいと思い神に感謝する

"心静かにこの人生の秋を充実していると思い、慈しみながら丁寧に生きている
幸せなことだしありがたいと思い神に感謝する

政治の世界のことで言えば経済がうまくいっていないし
それに連動して政治も不安定になっていて
憲法の枠組みをなし崩しにして内閣の閣議決定で集団的自衛権を是認したなど
あるまじきことである

立憲主義を尊重しないという事態にまで政治が突入しているとは正直思わなかった
政治家がだめでも、官僚組織はうまく動いているのではないかと思っていたが
それは幻想だったようだ

子供たちの教育もうまくいっていない
子供たちにどう対応していいか分からないことも多い
変化し流動し続ける社会は手に負えない
またその子供たちがすでに大人になって社会人となっていて不適応症状を呈している
それにたいしてもどうしたらいいのか分からないところもある

そんなこともあるのだが
逆にあぶり出されるのは
私の育った頃は幸せだったということだ

みんなが貧しかったが、貧富の差はあるとしても、それほど絶望的ではなかった
欧米に追いつくことが目標だったから手段も分かっていたということになる

人と人との愛情や友愛は固いものとして共有されていた
血縁や地縁が自然な形で暖かく存在していた
私が子供だったからそう思っただけなのだろうか

そういった人生と世界についての肯定は、子供の頃からの単純な信念として根付いていると思う
人間同士は信頼しあうことができるし愛し合うことができる
アメリカ西海岸のヒッピーみたいな人たちの思想とか
南米の共産主義とキリスト教の結合とか
いろいろなことはあったけれど、基本的には朝日新聞と岩波書店に教育された年月であった

人生の晩年の生き方についてもモデルとなる先輩方はたくさんいて
それぞれの幸せを示してくれている
私は私なりにできる範囲でやっていきたいものだと思う

具体的な目に見える隣人と幸せを分かち合う
今までよりもやや狭い範囲を想定して、やや深く、それが今後の目標である
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